EFB(パームオイル残渣)SAFプロジェクト
大量に発生するEFBを、クリーンエネルギーへ
環境負荷から資源活用へ!
パームオイル残渣の新たな価値
パームオイルは、食品やシャンプー、石鹸、化粧品など、私たちの日常生活に広く使われている植物油です。2024年には世界で約7,900万トンが生産され、そのうち約80%が東南アジアに集中しています。安価で汎用性・生産性が高いため、今後も生産量の拡大が見込まれていますが、その過程ではさまざまな課題も生じています。
その一つが、搾油が終わった果房=「EFB(Empty Fruit Bunch:空果房)」と呼ばれる大量の残渣です。収穫されたアブラヤシ果房=「FFB(Fresh Fruit Bunch)」の重量ベースで約20%が、このEFBとして排出されます。
現在、EFBは乾燥させて堆肥として農地に撒かれることが一般的ですが、大量にあるため消費しきれず、十分に乾燥されないまま放置されることもあります。これが発酵することでメタンガスを発生させたり、害虫を引き寄せてパームツリーを枯らしたりするなど、二次的な環境問題も引き起こしています。以前は焼却処理も行われていましたが、近年では一部の国で環境配慮の観点から禁止されるようになりました。
また、EFBはバイオマス原料としても注目されている一方で、カリウムを多く含むことが原因で、クリンカ(ボイラーなどの機械内部に付着する不燃物の塊)が発生するなどの問題があるため、実用化は困難とされていました。
当社が開発したWTEシステム(EnviroFusion)は、無酸素状態でEFBを処理するため、燃焼プロセスがなく、クリンカの発生もありません。この特性を活かし、EFBをSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)に変換する新たな実証プロジェクトを、東南アジアで開始します。
本プロジェクトでは、これまで処理が難しく、大量に産出されるEFBを資源として有効活用し、パームオイル業界全体の環境負荷を軽減するとともに、東南アジアにおけるサーキュラーエコノミーの実現を目指します。